備忘録

趣味に生きるオタクの備忘録

WDのHDDに関する備忘録

(発端)手元にWDのHDDが沢山転がっているので、どれがどういう素性か分からなくなった型番であるとかそれらの情報をまとめたカタチで残しておこうと思う。
※まとめるが、整理するとは言っていない(重要)
そういえば2020年くらいからよく言われているCMR/SMRはまだ(個人的に)故障実績がないので気にしていないけど、なるべくCMR派です。SMR/CMRは型番以外に外から見分けがつかないことも多いので、なるべく実情報をもとに記載していこうと思います。

バルクorリテールで入手できる、デスクトップ/NAS向けHDDの現行品ですが、
・WD Blue
・WD Red
・WD Red Plus
・WD Purple
・WD Gold
... 色々ありそうです。

WD Blue

コンシューマ向けの安いやつ、もとWD Green。3.5"をみると今の所のラインナップは5400rpmと7200rpm。とりあえず倉庫用に買うHDDとして定番ですね。

Blueは2021年4月現在で6TBまでしかラインナップがありませんので、WD縛りで8TB以上が欲しい場合はWD Red Proを買うか、後述のWD Elementsのガチャしかありません。
WD RedもBlueと同じように6TBまでしかなくSMR品しか存在しませんので、単純にWDが8TBのSMR品を作れるPlatformを持っていないのかもしれませんね。(邪推) いずれにせよ、WD Red ProかGoldしかWDの8TBオーバーHDDを正攻法でGetする手段はなく、割高になります。

SMR/CMR

CMR/SMRは公表されてて、WDのECサイトに載っています(↓2021年4月現在)
WD Blue PC Desktop Hard Drive | Western Digital ストア
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6TB

6TBが欲しいときはWD60EZRZ(CMR)の一択だったけど、2019年半ば?くらいからSMRのWD60EZAZが出てきて市場にCMR品はもう残っていません。パソコン工房とかでも良く特価になっていて、2018年くらいであれば1万3000円出せば6TBのCMRなHDDが買えたのに・・・仕方ないです。
WD60EZRZ(CMR)/WD60EZAZ(SMR)ともに数台持っていますが、PC内蔵使用で適切なエアフローがあれば40℃前後で安定します。音も静かで良いHDDです。

購入時期と型番

HDD WD60EZRZ-00GZ5B1 2018年7月購入 6TB 5700 CMR
HDD WD60EZAZ-00ZGHB0 2019年4月購入 6TB 5400 SMR ←この時期からSMR版が流通
HDD WD60EZAZ-00SF3B0 2020年6月購入 6TB 5400 SMR

4TB

6TBがSMRに切り替わったので、WD Red Pro(CMRしかない)しかないか・・・と思っていた時に脚光を浴びる(意見には個人差があります)のが4TBで、日本国内ではCMRのWD40EZRZが流通しています。リテールの箱ではWD40EZRZ-RT2で一般流通していて、2021年4月現在普通のECサイトで購入できます。

購入時期と型番

HDD WD40EZRZ-00GXCB0 2018年購入 4TB 5400 CMR
HDD WD40EZRZ-00GXCB0 2019年購入 4TB 5400 CMR
HDD WD40EZRZ-22GXCB0 2021年3月購入 4TB 5400 CMR
HDD WD40EZRZ-22GXCB0 2021年3月購入 4TB 5400 CMR

2019~2021年の感覚値でいうと4TBで価格は8000円切るくらい、特価で6980円とかが出てくるイメージです。
ただし、、、、CMRをこの価格で購入出来るのもつかの間か、

WD40EZAZ(SMR)が出てきた様子です。順当に行くと夏頃までにCMRのモノは流通しなくなるでしょうね。。。少なくともCMR品の在庫処分フェーズはもう終わった感じがあります。

WD Elements Desktop

WD Elementsは主にAmazon.co.jpで買える3.5"外付けHDDシリーズ。2021年4月現在でラインナップは2TBから18TBまであるわけだが、WD Blueが明らかに網羅していない容量の部分がポイント。
WD Elements Desktop | Western Digital ストア
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SMR/CMR

さて上述の通りBlue/Redは6TBまでしかないので、8TB以上は何が入っているんでしょう?という状態になります。
これがHDDガチャなる悪い文明の始まりです。WD Elementsの8TBは16000円前後でAmazonで買えますし、セールだと14000円代まで落ちます。一方でWD Red Plusの8TBは2万円はします。NAS向けなので仕方ない、というかそういう価値を持った製品です。

話を戻しますが、WDには内蔵ドライブでSMRが名言されている8TB以上の製品ラインナップがありません。WD Red ProかGoldしか製品群がないためです。
この外付けシリーズのためにWDがSMRのPlatformを起こすとも思えず・・・WD Elementsの8TB以上には、Blueより上のグレードの製品が入っているんじゃないか?という推測が立てられる訳です。

実際にいくつか購入していますので、下記に記します。

8TB/6TB

購入時期と型番

HDD WD60EDAZ-11U78B0 2020年9月購入 6TB 5400 SMR
HDD WD80EDAZ-11TA3A0 2020年10月購入 8TB 5400 CMR ...(1)とします
HDD WD80EZAZ-11TDBA0 2021年4月購入 8TB 5400 CMR ...(2)とします
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6TBはお試しで買ったのですが、殻割りしたところBlueと全く同じ見てくれでした。Firmware Versionの形式もBlueそっくりだったので、おそらくWD60EZAZかそれに近い同等品でしょうね、TRIMも有効になっていましたのでSMRで確定です。。。個人的にはこれならBlueを買えばいい(Elementsを殻割りしたところで保証がないので)です。

8TBは今の所2種類が当たっています。

(1) WD80EDAZ-11TA3A0 = いわゆる「ハズレ」だけど...

ヘリウム充填ではない普通の8TB HDD (CMR)です。BlueのHDDに比べると音がうるさい(ちょっとカリカリ音がする)ですが、速度はいい感じに出ます。
難点はクソ熱いことです。Elementsの筐体は鉄ではなくプラでできていて、穴だらけではありますがあまり熱移動が起きません。適当に横置きしてデータの読み書きをしていると45度超えになっていることもしばしば・・・ちょっと注意が必要です。
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※スミマセン、書き込む前のベンチを取れず

これは何者か?
保証がなくなりますが、殻割りしたところR/Nは「US7SAN8T0」でした。
このUS7SAN8T0でググると、WDのDocumentに行き着きます。ここです → (ttps://documents.westerndigital.com/content/dam/doc-library/en_us/assets/public/western-digital/product/data-center-drives/ultrastar-dc-hc300-series/product-manual-ultrastar-dc-hc320-sata-oem-spec.pdf)
そしてこのDocumentはなにか?というわけですが、Ultrastar DC HC320というデータセンター向けのエンタープライズHDDとなります。
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Ultrastar DC HC320 SATA Product Manual / ©Western Digital

ネットを漁る感じだと、このR/N「US7SAN8T0」に当該するHDDとしてはWD80EFAX(WD Red Plus)もあるようで、見方によってはNASグレードのHDDを手軽に入手出来るというわけになります。
いずれにせよ、旧HGSTのCMRで8TBなHDDが2万を切る価格でGetできるわけで、発熱に目をつぶればおトクです。もちろん、殻割りしたところで保証はありませんが。。。

(2) WD80EZAZ-11TDBA0 = いわゆる「アタリ」

USBでつないでこの型番が出たらヘリウム充填のあたりHDDです。Crystal Disk Infoでもバッチリ、ヘリウムの文言があります。
11TA3A9に比べるとスピンアップから静かですし、なにより(1)よりも発熱が少ないです。
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まだ殻割りしていないのでR/Nはわからないですが、明示的にヘリウムなのでちょっと殻割りする気にならず。。。もったいないですよね。
また、昨年半ばに一度流通をしたヘリウムモデルとはどうも型番が違うようです。2021年3月くらいから、再度流通しているんですかね?

とりあえず、なにかわかったら追記予定。