WD80EAZZ
半年くらい前に、こんな記事を書きました。
hu2mmc.hatenablog.com
あれからというもの、結局安価でCMRの6TB以上のHDDは出てこない状況で、最後の砦であったWD40EZRZも4月末に値段が急上昇。CMRの安いHDDはHDDガチャのWD Elements Desktopだけ・・・という状況になりかけていました。
しかし、2021年も終わろうとしているこの時期、転機は急に訪れました。
【新商品】WesternDigital製BLUEシリーズに遂に待望の8TBモデル「WD80EAZZ」が登場!お値段も13,980円(税込)でとてもお買い得感あります!大容量8TBで回転速度は5640RPM、気になる書き込み方式は"CMR方式"を採用。こうなるとこの冬某社とバッチバチになる可能性出てきましたね…。 pic.twitter.com/ADgXJmOmtv
— パソコン工房秋葉原BUYMORE店 (@PCDIYFreeT) 2021年11月19日
WD80EAZZの登場です。CMRで8TB、しかもBlue、値段は15k以下。Specだけ見ればSeagateの8TB SMR品は相手になりません。
この一報が出たのは2021年11月19日。Tsukumoで発注可能となったのは2021年11月20日の話で、即ポチりました。なお、未だ価格.comやAmazon扱いは無い模様。。。
今回はこのHDDの速報的素性を見ていきたいと思います。
- 価格
今回購入したHDDは下記のモノです。
https://shop.tsukumo.co.jp/goods/0718037894157
価格はTSUKUMOのネット価格で¥13,979 (税込) でした。11月21日時点で、最安で購入可能な経路であると思います。
- 梱包について
TSUKUMOですから1営業日で早速届きましたが、WD Blueおなじみの青い箱・・・ではなくてなんと茶箱で到着でした。
これだけでも初期ロット感がプンプンします。。。
- 筐体
比較のためにWD60とWD80を並べました。
見ての通り、明らかに筐体デザインが異なります。WD80の方はHGST系というか、WD Red Plus系やPurple系と似たような筐体の形です。
これだけで断定は出来ませんが・・・現行のRedやHGST系の8TB/10TBの経験から爆熱なのでは?という不安が頭をよぎります。そして当該のR/Nは810032でした。
- CDI読み/全セクタチェック
Crystal Disk Infoは下記のとおりです。
全セクタのチェックには約14時間かかりました。
結果的に温度はヒエッヒエでした。ThermalTake H27のHDDベイに押し込んで、全セクタチェックの時も42度以上にはなっていませんし、現時点ではWD Elements Desktopの8TBを殻割しない状態(=50℃行きます)より圧倒的に低発熱です。
Format直後のCrystal Disk Markのスコアは下記の通り。
5640rpmの製品としては標準的、いや少し期待以上の速度かな?と思っています。
キャッシュが128Mbyteですが、SMRではないのでシーケンシャルは安定しているのかなと邪推しています。
- コイツは何者か?
※ここからの情報はすべて推測です
先の通りR/Nは810032となり、WDのDocumentを見る限りはこれはWD Purple系であると思われます。8TBの同等品のR/Nが記載されたManualは見つけられていませんが、同一のR/Nの容量違いでPlatform的には同等と推察されます。
参考:ttps://documents.westerndigital.com/content/dam/doc-library/en_us/assets/public/western-digital/product/internal-drives/wd-purple-hdd/technical-ref-manual-wd-purple-hdd-6tb.pdf
つまりは恐らく、WD Purpleの選別落ちかそれに近い、あるいは単に回転数を低下させたものであると思われます。そしてとにかく、WDのMRの8TB HDDがBulkで14Kで購入できるわけです。
また、選別落ちであるとしても、RAID5やそれ以上の運用であればRedの下位互換(と思いたい)HDDであり、低発熱であることは現行安価なSeagate 8TB SMRのHDDと十二分に張り合えるタマであると思いたいです。(個人の期待値です)
とりあえず倉庫用として運用するつもりですが、年末に向けてとてもいい商品が出たなという感想でした。
※2021.11.22 23:45 各種表現見直しました